残業代の計算って

きっちり支払わないが求められる世界ですね。

残業って

残業代って、金額のベースは何にすればいいのと相談を受けました。

残業とは、会社で毎日働くことが決められている労働時間(所定労働時間)を超えて働くことです。

この超えた時間について、いくらで計算するかということが、残業代の中身になります。

また、超えた時間の分をすべてを割増して支払うのか、法律によって決められたところからを割増するのかを、会社のルールによって決めて支払うことになります。

残業代の計算

残業代は、一般に

 1時間あたりの賃金 ✕ 割増率 ✕ 残業時間

で計算します。

このため、月給制の正社員などの計算にあたっては、まず1時間あたりの賃金を計算します。

この1時間あたりの賃金は

 月給 ÷ 1カ月の平均所定労働時間

で計算します。

この月給は、基本給と手当で構成されますが

  • 家族手当
  • 通勤手当
  • 別居手当
  • 子女教育手当
  • 住宅手当
  • 臨時に支払われる賃金
  • 1カ月を超える期間ごとに支払われる賃金

これらの手当は、月給に含めてはいけないことになっています。

また、1カ月の平均所定労働時間については

 (365日-その会社の1年間の休日) ÷ 12カ月 ✕ 1日の所定労働時間

で計算します。

これでようやくベースとなる金額が算出されました。

未払いがあると

未払い残業代の請求は、時効が5年です。ただし当分の間は、3年となっています。

まとめて請求されると、資金繰りが大変になる事態も想定されます。

また、労働基準法違反によって罰則が課せられます。

正確に計算できる体制をつくられることをおすすめします。

社労士相談

Posted by 浅田昌範