マイナンバー健康保険証の自己負担額

マイナンバーカード優先になりました。

使えるところ

2021年10月から、マイナンバーカードを使った健康保険証の利用が開始となりました。

2022年7月の時点で、医療機関などが、マイナンバーカードを読み取ることができる専用カードリーダーの導入を申し込んだのは、全体の6割といった状況です。

診療報酬の改定

2022年4月からのマイナンバーカードの健康保険証利用時には、診療報酬に加算という形がとられています。

この結果、今までの健康保険証を利用した場合に比べ、利用者の自己負担が多くなっています。

これでは、制度が広く利用されていくことは難しいとのことで、今回診療報酬が改定されることになりました。

2022年4月から診療報酬へ加算されていた額は、自己負担3割の場合

マイナンバーカード健康保険証は、初診時で21円、再診時で12円、調剤薬局での利用では、1カ月ごとに9円

今までの健康保険証は、初診時で9円、再診時で0円、調剤薬局の利用では3円

が患者本人の負担となっています。

これを、2022年10月からは

マイナンバーカード健康保険証は、初診時で6円、再診時で0円

今までの健康保険証は、初診時で12円

となりました。調剤薬局も同様の措置がとられます。

これによって、患者の自己負担が、今までの健康保険証よりも軽くなりました。

義務化されたもの

しかしながら、マイナンバーカード健康保険証を導入していない医療機関は、そもそも加算となる診療報酬がないため、結果として、患者本人の自己負担が一番安い状態という矛盾も抱えたままです。

つまり、マイナンバーカード健康保険証が使えない医療機関などが一番安く受診できるということになります。

これについては、2023年4月から、原則として、全ての医療機関と調剤薬局にマイナンバーカード健康保険証へ対応することが義務付けられることとなりました。

使えるところと使えないところがあるままでは、利用が進まないため、こういった取り組みは助かりますね。

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Posted by 浅田昌範