親の介護のときの収入をどうする
介護のために休むと収入が不安になりますよね。
そのとき
親の介護が急に必要になってしまって、休みを取ることができたものの、その間の収入が無くなってしまうのですが、なにかありませんか?と相談を受けました。
介護休業を利用することで、休みを取れるということは助かります。
ただ、その間の収入について心配になることも確かです。
会社員など、雇用保険に加入している場合、介護休業給付という制度を利用することができます。
休みをとるための介護休業は、育児・介護休業法によって、収入の保障は、雇用保険法によってと根拠となる法が異なります。
介護休業給付
では、例えば1カ月間介護休業を取得した場合、介護休業給付をどのくらいもらえるのでしょうか。
介護休業給付の1支給単位期間ごとの給付額は、「休業開始時賃金日額×支給日数×67%」により算出しますので、ざっくり給料の3分の2が目安となります。
介護休業給付を受けるための、雇用保険の加入条件として、介護休業をとることになった日の前2年間の間に、雇用保険をかけている期間が、12カ月以上必要となります。
なお、パートの場合などは、条件が多少異なりますのでご注意ください。
また、同じ対象の家族に対して、兄弟が一緒に取得するといったこともありえるかと思います。
この場合であっても、兄弟それぞれが雇用保険の加入条件を満たしている場合、それぞれ受給することも可能です。
どうやって手続きする?
介護休業給付の申請には、原則として、事業主が行うこととなっています。
ただし、雇用保険に加入している本人が希望する場合、本人が申請の手続きを行うことも可能となっています。
申請は、事業所を管轄するハローワークに提出する必要があります。
人生のいろいろな場面に備えられるよう制度がよくなっています。