生活保護医療券もオンライン化
いよいよ電話確認が無くなって便利ですね。
医療券とは
生活保護を受給すると、健康保険についても、生活保護から給付されることになります。
医療機関や薬局の窓口で自己負担の3割などを支払う必要がなくなります。
この医療扶助と呼ばれる給付を受けるためには、病院に行くとき、福祉事務所(県や市など)に出かけ、保険証の代わりとなる医療券を発行してもらう必要があります。
またこの医療券は、本人が持参するのではなく、直接医療機関や薬局に発送している自治体もあります。
この場合、医療機関は、本人から申し出があると、福祉事務所へ生活保護を受給しているかの確認を行うことになります。
メリット
この医療券について、マイナンバーカードを使ったオンライン資格確認の導入が発表されました。
このことは、医療機関にとってもメリットになりそうです。
マイナンバーによる健康保険証が使えるようになるといっても、通常の保険証が発行され続けている限り、医療機関が読み取り端末を導入するメリットは薄いです。
しかし、生活保護受給者は、資格者証のようなものを保有していないため、医療機関を受診する場合は、都度、医療機関側から電話で福祉事務所へ確認する必要があります。
この一手間が、医療機関側、福祉事務所側の双方に発生していましたが、そういったことが無くなることのメリットは計り知れません。
日本全国で効率化されます。
スケジュール
医療券のオンライン資格確認は、2023年度中に開始予定とのことです。
仕組みに、マイナンバーカードを健康保険証として利用できるシステムを活用することで、マイナンバーカードと読み取り装置の普及促進も合わせて行われます。
生活保護受給者が、医療機関でマイナンバーカードを提示することで、医療機関側は、社会保険診療報酬支払基金に登録された受給者情報とオンラインで照会できるようになり、スムーズな受診ができるようになるようです。