老後への積み立ての前に
心に引っかかることは、かたづけないと先に進めないです。
何かあったら
「老後に向けて備えをしようかと思って」と相談を受けました。
国が用意している年金、投資の仕組みについてご案内しましたが、なにか腑に落ちない様子です。
お話を伺っているうちに、そんなに遠い未来のことではなく、今何かあったときにどうしよう思っているとのことです。
では 何か は何か。
何かを想定してみないことには、不安を除くことはできそうにありません。
不安があるとはじめられない
何かがあったときなので、まず考えられるのは、病気になって働けなくなってしまうことでしょうか。
病気で働けなくなってしまったときは、会社員であれば健康保険から支払われる傷病手当金という制度があります。
傷病手当金は、病気やけがで休んだ期間のうち、4日目の分から健康保険から支給されます。(国民健康保険の場合はありません)
給料の額のおおよそ3分の2の額が、通算1年半の間支払われます。
次に考えられるのは、仕事が辞めてしまったり、無くなってしまうことでしょうか。
こちらも失業であれば、会社員の方は、失業手当(求職者給付)が雇用保険から支給されます。(雇用保険に入っていないのであればありません)
自分の意思で退職したとしても、2カ月待てば支給が始まります。
生活費の3カ月分
結論として、今を生きていくため、漠然とした不安を解消するのに必要な金額は、その目安として、まずは生活費の3カ月分があればいいのではないかとお伝えしました。
生活費の3カ月分があれば、公的給付が始まるまでなんとかなりそうです。
生活費の3カ月分が用意できたら、次は老後のことを考え、準備を始めるのがいいのではということになりました。
漠然とした不安がなんなのかは、じぶんの中にしか答えはありません。
不安に感じていることを表に出してみると、スッキリと整理できるかもしれないのでおすすめです。